【福岡】出展者インタビュー~TAOの追っかけ番長のケンゾウ「健三」~

福岡かさこ塾フェスタ 出展者インタビュー NO.68


肩書:
TAOの追っかけ番長のケンゾウ

名前:
健三

インタビュー:

世界が認める和太鼓を使ったエンターテイメント、「DRUM TAO」と聞いてすぐわかる方はどれぐらいいるだろうか。もし知っているとしても、そのTAOと健三さんの関係を知る人はきっと少ないだろう。

「DRUM TAO」は1993年愛知県で結成され、The Art of Drumという意味を持ち、和太鼓を中心に三味線や琴、篠笛などを使用してパフォーマンスをするという集団だ。
若者を中心とした男女からなるこのTAOは、拠点を95年から大分県へ移動した。全国各地はもちろんのこと、伝統的な和楽器を1つのショーとして見せ彼らの公演は、アジアだけでなく、ヨーロッパ、アメリカなど世界各地でも次々とチケットがソールドアウトになるほど。昨年はニューヨークのブロードウエイでも公演された。

大分県中津市在住の健三さん。TAOとの出会いは10年前にさかのぼる。
イベントのプロデュースの仕事をしていた健三さんは当時、4月のお花見の時期に地元中津でイベントするにあたり、食べ物などのお店はもちろん、少し華やかなものも取り入れたいと、「和太鼓でもあるといいな」と思ったという。

同じ大分県に拠点がある団体としてTAOを呼ぼうということになったが、地元の小さなイベントの予算も限られており、メンバーは「レッド」と「イエロー」という野球で言えば、1軍2軍という感じで分かれていたTAOのメンバーのうち、イエロー(2軍)の人達を呼ぶことに。
日中は出店で食べ物などを楽しんでもらい、夜は900人入る会場でTAOを楽しんでもらったらと思い、チケットなども準備していたが、正直健三さんは、

「そんなに人は来ないんじゃないかな」

と思っていたという。

そんな健三さんの予測を大幅に裏切る様に、ふたを開けてみれば1200枚販売したチケットのうち、当日お客さんが1100人も来たという。その人数にも驚いた健三さんだったが、
ステージ脇でTAOの舞台を見ていると、それまでに見たこともない彼らのパフォーマンスはもちろん、会場にいるお客さんたちの輝くような表情と楽しんでいる様子に、ものすごい感激を覚えたとか。

「どうせ2軍(イエロー)メンバーだから」
と思っていた健三さんの気持ちはすっかりひっくり返り、
「2軍(イエロー)なのにすごい!!!」
に変わっていたという。

大成功を収めた初の中津公演。その後TAOのマネージャーさんに誘われ5月からの全国ツアーで、2軍ではなく、1軍である「レッド」のステージを見ることになった健三さん。
「イエロー」でも十分驚いて感激した健三さんだったが、「レッド」のステージのそれは、何から何まで全く次元が違うほど、桁外れに素晴らしいステージだったという。

「これは、中津のお客さんに「レッド」メンバーのステージを見せなくては」

そう思った健三さんは、早速マネージャーさんへ交渉。大人気のTAOのスケジュールは1年後もすでに埋まっており、2年越しで彼らを呼べるように取り組んだという。

ところが、やっと確保できたTAOのスケジュール。それは土日ではなく平日の月火の2日だったとか。土日ならまだしも、平日でお客さんが来てくれるだろうか。
プロデューサーとしてはドキドキの賭けだったが、900人のチケットは完売。
サービス業や飲食店の人達から、むしろ土日だったら行けなかったと健三さんは逆に感謝されたという。

その翌年も行われた2公演では、たった1週間でチケットは完売。以降TAOの公演は以降毎年行われるようになった。

1つのイベントが終わると、息をつく暇もなく翌年のイベントに向けて営業などをしてく健三さん。時にはTAOの公演を県外へ脚を運び、ステージやお客さんへの応対など、様々なことを仕事に活かすべく見に行くこともあるが、1人のファンとして見ることもあるとか。
イベントプロデュースをしているというより、1年の半分はもうずっとTAOと共にあるという。

なぜそこまで心動かされるのだろう。

毎回集められるアンケートを読むと、いつも涙が出てくるという。
その中には、初めて中津にTAOが来たその公演からずっと欠かさずに脚を運んできてくれている方がいるとか。御年93歳のおばあさん。毎年ご家族と一緒に来てくれるそのおばあさんは、昨年は体調を崩して入院していたとか。それでもTAOの公演が見たいと、なんと入院先の病院から外出届をもらって見に来てくれたという。健三さんのところへやってきて、「元気になった。来年も頼むね、また来るから」とわざわざ声をかけてもらったそうだ。

また脳梗塞で耳の聴こえがよくない方が、それでもTAOの太鼓だけは聞きたいと言ってくれたり、宿題も親の言うことも聞かなかった小学生の子が、TAOを見た翌日から急に宿題をしだしたと、お母さんからお礼の電話をもらったこともあるという。

たくさんの様々な方たちからのそうした、「元気が出た」「ストレスが吹き飛んだ」「明日からまたがんばれそうです」という言葉に、ずっと励まされているとか。

今回、かさこ塾フェスタ福岡では運営側として携わっている健三さんだが、12:35から無料セミナーとして、このDRUM TAOの魅力についてお話ししてくださる予定。

なんと言っても地元中津から全国、世界へと羽ばたいていったTAOのその素晴らしさとお客さんの感激との両方を、ずっと間近で見てきた健三さんだからこそのお話しはとても魅力的だ。

「TAOってなんのこと?」

という人ほど、ぜひとも聞いて知ってみよう!同じ九州からこんな素晴らしい人たちががんばっているというのは、なんとも嬉しい限りですね!

ブログ:
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